古材販売

古材とは?

まず、一般的に「古材(こざい)」という言葉は、ほとんどの方には馴染みがありません。「古材(ふるざい)」や「廃材(はいざい)」というと、もう少し分かって頂けることもあります。

では、どういうものが古材なのかというと、

  • 昭和初期以前に建てられた蔵・商家・古民家等で使われていた、柱や梁、床板、天井板などの木材で、素性がはっきりしているもの。

を、私は「古材」と呼ぶことにしています。
古い木材というものは、どこにでも、たくさんあります。しかし、素性が分かって初めてその木材の使用箇所や使用年数が分かります。素性が分からなければ、仮に使用箇所は姿・形で分かったとしても、使用年数は全く分かりません。

また、どのような建物で誰が・どこで・どのように使っていたのかを知ることが、その古材の特性を知る大事な手掛かりになります。これが分かることで、次にどのように使おうかなどという、新しい、次のステップに踏み込めるのです。

 

なぜ古材を扱うのか

私が古材を扱うきっかけとなったのは、Claps店舗がある創業約270年の歴史ある老舗、酒舗井筒屋の酒蔵(さかぐら)が、道路拡張工事に伴い解体することになったことでした。
当時井筒屋には全部で4つの蔵がありましたが、そのうち3つを解体することになったのです。

ある日、東京でまったく古材とは縁もゆかりも無い仕事をしていた私は、
「山形の蔵が解体されそのまま廃棄処分する予定なのだが、もし何か使えるのなら使ってみるか?」
とのお話を井筒屋の社長様より頂きました。私はその場で二つ返事で
「ぜひ使わせてください。」
と返事をしてしまっていました。

もともとアンティークな家具やモノ、特に自動車やオートバイなどはとても好きではあったのですが、蔵の木材というものはまったくそれまでの自分の範疇にはなく、未知の分野でした。

ここで初めて「古材」という言葉と素材に触れることになります。
古材について色々と調べていくと、意外にも多くの場所で活用されていることが分かりました。最も多いのが、飲食店での活用です。
特に蕎麦屋や和風料理屋などの店内では、通常は建物の横方向に使われる梁材を意匠的な使い方であえて縦に使ったり、天井部分を開放的に見せ、古材を使って古民家風の仕上げにするなど、それまでは気にすることなど無かったところで使われていることが分かりました。

この時に感じたことがあります。
「これって、たまたま自分が古材という素材を知ったから気になるだけだな。普通の人はただの和風なお店、としか感じないな。」
ということでした。

実際に私も、古材を知るまではまったくそのようなことは意識をしていませんでしたし、当然ながら茶色に塗装された新しい木と古材の区別など出来ず、単にアンティークな雰囲気を感じるくらいでした。

なぜそうなのか。
それは、自分で古材を所有していない、身近にないからだと思うのです。
今でもそうなのですが、一般的に古材を目にする機会が多いのは、やはり建物で使用されている部分です。建物で使われているということは、簡単にいうと大きなもので、家庭で目に触れる大きさではありません。

そこで私は、古材をもっと身近にするために、建物ではなく家具や生活用品で古材を活用しようと考えるようになりました。
それであれば、より多くの人に古材という素材を知ってもらえる機会が増えると思ったのです。

この時から現在まで、この古材という材料は私を魅了し続けているのですが、それでもまだまだ、世間一般的にはこの素材の魅力が、ほとんど知られていません。

  • この古材という素材を、もっともっと多くの方たちに知って頂きたい。
  • 多くの方に知って頂くことで、古材の様々な魅力があらたに生まれるかもしれない。
  • そうすることで活用方法が広がり、ムダな廃棄処理をする必要がなくなり環境対策に多大な貢献が出来る。
  • そしてなにより、樹齢が200年も300年も経過している材料が、あらたな形で生まれ変わり生活空間で再び使われていく、という喜びを感じることができる。

これが、私が古材を扱っている理由です。
皆様に、少しでも古材という素材に興味を持って頂きたく、ご案内をさせて頂きました。
また機会があれば、次は古材の魅力についてお伝えさせて頂ければと思います。

Claps  熊谷 真人